

ワインショップ「ワインマーケットPARTY」の店員さんのセレクトは「イチヂクロール」。ワインに乾燥果実はもはや定番ではあるが、このイチヂクロールは一味違う。ぎゅっと詰まった中には、イチヂクのほか胡桃、アーモンド、そして香り豊かなアニスの実が。包まれた葉の香りが、力強いイタリアの「ノヴェッロ」の味わいを引き立たせる。

▲ 薄くスライスしてチーズとともにいただいてもよい「イチヂクロール」 2,900円
撮影: ポーラスタァ「甲州ワイナリー」のオーナー風間氏の奥様は、意外にもスイーツをチョイス。奥様自慢の自家製チーズケーキと辛口の白葡萄酒との相性は、紅茶のそれとはまったく別物。さらに、洋ナシのタルトと白葡萄酒の相性についても力強く語ってくれた。洋ナシの香りと白葡萄酒の余韻とがまさに絶妙。真新しい白葡萄酒と、この時期にぜひ試してみて欲しい。

▲ 甲斐ワイナリーに併設するカフェ「古壷」にある、奥様手作りの自家製チーズケーキ 420円
今回の取材を通じ、にわか「できたて葡萄酒通」となったライターがイチオシしたいのは焼売。江國香織氏の小説「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 」に『焼売に赤ワインはものすごくあう』という台詞があるのを思い出し、さっそく試してみた。焼売のコクと定番ボージョレの軽やかさの相性は抜群。晩秋の夜長に小説片手に楽しみたい。

▲ 焼売のコクと香りが、ボージョレの華やかさと意外にぴったり
撮影: ポーラスタァ
ボージョレ・ヌーボーはお祭りである、と信じて疑わなかった私。だが、調べるほど新酒の魅力は奥深く増すばかり。樽でねかせた熟成ワインも捨てがたいが、この時期だけに楽しめる「できたて葡萄酒」の良さを知り、得した気分だ。晩秋に新たな楽しみがひとつ加わった。
北星 塔/情報サイトの「国内旅行」を担当。旅先で出会った美味しいものは絶対に
忘れないと言い張る32歳。
甲斐ワイナリーの新酒の原料となっている「甲州葡萄」。葡萄では日本で唯一の在来種である。古くから日本人に食用として好まれており、その歴史は1000年とも2000年とも言われる。
食用に加え、とびきりの葡萄酒にもなるその存在感たるや、まさに甲州葡萄こそ、日本を代表する果物である言っても過言ではないのかもしれない。