

▲森と海、2つの世界遺産が交わる場所
世界最古の森はオーストラリアにある。ケアンズから北へ約120km、デインツリー国立公園にあるケープ・トリビュレーションと呼ばれる地区に広がるレインフォレスト=熱帯雨林がそれ。世界遺産でもあるこの地区の熱帯雨林は、今から1億3,500万年前頃に形成されたと言われ、6,500〜7,000万年前頃とされる南米アマゾンよりもずっと古い。
またこのエリアは、深い緑に覆われた森でありながら、グレート・バリア・リーフへと続く美しい海に面している。驚くべきことに、太古の地球の自然をそのままに残した世界最古の森は、2つの世界遺産に挟まれた地球上類稀なる場所なのだ。

▲レインフォレストで耳を澄ますと地球の息吹が聞こえてくる
便利なものに囲まれる生活が当り前になり、自然と向き合うことを忘れてしまった現代に暮らす私達。こうした文明の利器こそが、知らないうちに人を疲れさせていると気づかせてくれたのが世界最古の森だ。
鬱蒼と生い茂る熱帯植物、むせ返るほどの緑の匂い、聞こえてくるのは自然の音だけの世界。人工物など一切ない森に佇み、思いっきり深呼吸をした時、幼い頃の懐かしい気持ちが蘇り、心が爽快になっていくのを実感したのだ。私はこれこそが、人工的なものとはかけ離れた世界最古の森に宿る“太古からのヒーリング・パワー”なのだと確信している。

(左)先住民アボリジニのガイドから太古の叡智を学ぶ (右)青く輝く羽を持つ伝説の蝶「ユリシス」
オーストラリアにはいくつもの幸運伝説を持つラッキー・シンボルがある。中でも根強く語り継がれているのが、日本でも映画の題材として使われ、その姿の美しさで一際目を惹く青い蝶「ユリシス」だ。
ユリシスの羽の鮮やかな青色は、宝石のようにキラキラと輝きを放ち、伝説の蝶という異名をほうふつとさせる。「1日に3回見ると幸せになれる」「3回目はお金持ちになれる」「肩にとまると幸福になる」など、いくつもの説があるが、偶然目の前に美しいユリシスが現れたら、それはもうたった1回でも十分幸せな気分にさせてくれるのだ。