

▲ どれを飲むかも、その日の気分でじっくり選びたいもの
温度帯で味の感じかたが変わるのは、日本酒ならではの醍醐味。燗につけてすぐ、身体にジンと染みる温かさを感じてから、だんだんとぬるくなるにつれ変わっていく香りや味わい、喉ごしを楽しむ。
きつく感じられたお酒がまろやかに変化したり、米の旨みが強く感じられるようになったり、とさまざまな発見があるはずだ。こんなにも温度で変わるのか!と、五感に新鮮な驚きを得られることは間違いない。

▲旬の食材を用いたひと工夫で、ひとり酒の時間がより楽しくなる
手をかければ美味しいのは当たり前。しかし「食材は旬のもの」と「飲む酒を味付けにも利用」という2つのコツを抑えれば、簡単で美味しく、しかもお酒に合うつまみが作れる。
冬のおすすめは、白菜、豚肉(脂身が少ないものがよい)を使った一品。鍋に油をしき、白菜、塩こしょうをした豚肉を何層にも重ねていく。そして最後に、その日飲む日本酒をサッとかけて加熱するだけ。白菜から出る水分との調和がたまらない。小料理屋のような酒肴に舌鼓だ。

▲心もお腹も満たされた時間。明日への気力が満たされる瞬間
酒は人生を豊かにする小道具。時に、人と打ち解けあうきっかけとなり、時に、素直になれない自己の感情を開かせてくれるものとなる。
ハワイの人が夕陽を見て一日を思い返す時間をもつように、日本酒を1カップじっくり味わって飲む時間を生活に取り入れる。口に運ぶカップ酒がすっかり軽くなった頃、心の疲れもきっと軽くなる。
※筆者ご本人の、とある日常風景をご紹介いただきました。