

▲ ずらり並んだカップ酒はミュージアムの如し。見ているだけで楽しい
専門店の魅力は、やはりプロの存在。お店のサービスマンは、その店の専門家だ。壁一面に並ぶカップ酒を選ぶにも、酒に合う料理を選ぶにも、プロの手を借りない手はない。
今回の取材時も、思わず好みのテイストばかりに手を伸ばすと、さり気なく別銘柄を勧められた。「オススメの串を焼いて」というオーダーは、「酒に合わせてシイタケで旨みを引き出し、レバー、ぼんぢりの油っぽさを中和する感じで」との心配りも。自分では得られない発見の喜びと美味しさに、千鳥足になったのは言う間でもない。

▲カップの底を叩くにつれ、次第に白みがかっていくのが見てとれる
なんの変哲もないカップ酒が、店員さんがパン!パン!と叩いて刺激を与えた途端、白く輝いくソルベへと姿を変えた。プリンセステンコーのイリュージョンさながらだ。
これは、凝固温度を下回っても凍結せず、液体のまま存在する「過冷却」という状態に、振動で刺激を与えて小さな氷の結晶が整列して起こる現象だとか。家庭用の冷蔵庫では振動があるため、再現は不可能。お店では専用のマジコール貯蔵庫を使っている。きめ細かく、まるで粉雪のような滑らかな感触が酸味をうまく和らげ、ついつい杯がすすむ美味しさ。カップ酒の新しい魅力を感じた。

▲茗荷の爽快な香りと、「上喜元」のスッキリとした呑み口がマッチ

▲美しく彩られた刺し盛が、「日高見」の旨みを引き立てる

▲調理人おすすめの炭火串焼きと「喜正」の相性は絶妙だった

▲「不老泉」のような芳醇な酒ならば、揚げ物とも調和する
「日本酒を気軽に楽しんでもらいたい」と語る女性店長を始め、きき酒師の資格を持つ調理人が迎えてくれるおしゃれな立ち飲みBAR。ずらりと揃うカップ酒のほかにも、焼酎やワインなども楽しめる。